ハーレーに長期間乗らないときの保管方法と凍結に関する注意点とは

大型バイクのハーレーはパワフルな走りと無骨なデザインから堅牢な作りというイメージがありますが、実際は非常に繊細な乗り物です。定期的なメンテナンスが必須な他、長期間乗らないとバッテリー上がりなどのトラブルに見舞われてしまいます。ハーレーはイグニッションをオフにしてもレギュレターなどで少しずつ電気を使っています。エンジンがかかっていないのにバッテリーだけを使っている状態になっているので、遂にはバッテリー上がりになってしまうのです。バッテリーは電気の残量がゼロになると性能が著しく低下するので注意しなければいけません。長期間ハーレーに乗らない場合はバッテリーの配線を外しておくのが効果的な対処法になります。

保管方法と凍結

路面が凍結するほどの寒い季節になるとさらに問題は深刻になります。バッテリーは気温が下がると自然放電しやすくなるので、配線を外してもいつの間にかバッテリー上がりになってしまうのです。ハーレーからバッテリーを外し、屋内に置くのが正しい保管方法と言えるでしょう。また、ハーレーの車体も極端に気温が下がる環境に置くのは良くありません。エンジンオイルが固くなってしまい、走行性能が低下するおそれがあるためです。また、日中に気温が上がり、夜間は再び氷点下まで下がる環境では水滴が凍って金属にサビを作ることがあります。車体に斑点のようなサビが生じるケースは少なくないので、バイク用のカバーを被せて予防しなければいけません。

長期間乗らないハーレーの燃料タンクにはガソリンを満タンに入れるのが望ましいとされています。気温が下がると燃料タンク内に水滴が発生してサビを作るおそれがありますが、ガソリンが満タンならそのような事態には至りません。しかし、キャブレターの場合はガソリンが残っていると腐食の原因になるので、手間がかかっても残さず抜き取る必要があります。内部からサビが生じると修理に莫大な費用がかかるので、余計な出費を避ける意味でも冬を越す前の準備を怠ってはいけません。